大気汚染によってアメリカ合衆国の穀物生産は公式推定で5~10パーセント減少しています。
東ヨーロッパや中国など石炭に依存している経済地域でもおそらく同様の結果が生まれているでしょう。
世界の広い地域で森林消失が広がるにつれて、「洪水による被害を受けた作物」という項目を、世界の作物レポートでしばしば目にするようになりました。
・・・このように環境や資源の制約によって世界の食糧生産の伸びが鈍化する一方で、農業を下支えする新規技術も残り少なくなろうとしています。
たとえばアジアでは、高収量を可能にする米の品種が導入されたのは、4半世紀も前の1966年のことでした。
この分野ではもっともすぐれた研究能力を持つ国際米研究所は、90年以降の農業戦略を論じた報告書の中で、
「過去5年間米の収量の伸びは実質的に止まった」
・・・と発表しました。