中東のティグリス・ユーフラテス川やヨルダン川、ナイル川などの国際河川では、水をめぐって国家間の紛争が生じ、政治的緊張を高める要因となっています。
ロシアの中央アジア地域では、この地域の灌厩用水の大部分を供給しているアムダミア川が、いまではアラル海に注ぐはるか以前のところで枯れてしまっています。
また、地下水位の低下は、インドや中国など大きな人口をかかえる国では、いまではごくありふれた事態となっています。
増大する灌概用水の需要に応えようとして、帯水層から水を汲み上げすぎてしまうからです。
中国の華北平原では、地下水位は毎年1メートルほどずつ下がっています。
さらに、アメリカ合衆国のネブラスカ州中部からテキサス州北部にかけての地域に、農業用・牧畜用として灌概水を提供している巨大なオガララ帯水層も次第に枯渇しはじめています。
デンバーやフェニックスなどの都市は、水の分捕り合戦で農家を締め出しつつあります。
農業自体が土地を劣化させるのに加えて、それ以外の要因も、多少は目につく損失を農業に与えつつあります。