要するに、ISEWはデータの不足に制約されるとはいえ、発展を測る指標として、現時点で算出可能なものの中ではもっとも洗練されています。
そして、ISEWを計測する適切なデータに欠ける低所得の国々では、一人当たり穀物消費量のほうが、所得に関連する数字よりも、暮らしぶりの改善や悪化を判断するうえで、より適切な指標となるでしょう。
さて、世界経済のあらゆる部門の中で、経済諸指標と環境諸指標がもっとも顕著な食い違いを見せているのは農業部門です。
食糧増産への圧力の高まりから、この数十年間にわたって、将来の世代にツケを払わせるような活動が行われていますが、それも行き詰まりつつあります。
多くの国々では、農業部門は農地と水の供給が限界にぶつかって伸び悩んでいます。
さらに、食糧増産をもたらすような技術的な下支えも、いくつかの国ではタネ切れになっています。
伝統的な基準からすれば、世界の農業は順調に推移しているように見えます。