2010年11月アーカイブ

明治初期、日本のほかに、アメリカが米ドル銀貨を香港通貨とすべくさかんに働きかけていました。


アメリカの中国市場への物流センター設立の野望は既にいろんなかたちで現われていましたが、これをチェックしようとしていたのがイギリスの態度でした。


とくに香港通貨の問題では、米ドルとメキシコドルとは併行しかねます。


むしろ日本銀の方が適当であろうというのが、イギリスの基本的考え方でした。


しかし本国政府でわが貿易銀を香港通貨とするという最終的結論を出すには、若干時間がかかるわけで、その間に貿易銀はさかんに市場に流通しはじめていました。


事実、明治12年になると、香港に流通する銀貨の大半が日本の貿易銀という、政府にとってはまことに喜ばしい状態になってきたのです。


・・・ところで、貿易銀を遠く海峡植民地からインドまで流通させることが最初からの計画でした。


いまや香港に対して打った手が一応期待どおり動いているとすれば、つぎの目標はシンガポールでなければなりません。


・・・そうと決った以上、行動は早い方がよいでしょう。


外務省は早くも明治11年3月、安藤領事に対し、一度シンガポールへ出張して同地の模様を視察し、これを報告すべしという電令を発しています。


当時シンガポールにはまだ日本領事館は設立されていなかったのです。


シンガポールと日本の交通は追々さかんになる状況にありました。


まして貿易銀の問題がもち上がってくると、どうしても領事館の設立が必要になってきます。


シンガポール視察からえた安藤領事の結論は、シンガポール領事館の設立でした。

最近、精米業者がジャポニカ米を中心にいわゆるブランド米(プレミアム・ライス=高級米)の出荷に力を入れる傾向が強くなってきました。


これは主として日本人や日系人のニーズを当て込むものですが、このところ年間のコメ消費量が10キロ近くまで伸びてきたアメリカ人(日本人は約70キロ)の中にも、家庭での手巻き寿司用に粘り気のあるジャポニカのブランド米を買い求める人も出てきているのです。


アメリカでもブランド米指向が徐々に強まるでしょう。


消費の内訳は、生産量の半分前後が輸出、残りが国内消費されます。


そのうち、6割程度が料理での直接消費で、ほかはビール醸造用、加工食品用、種子用などとなっています。


コメの価格はどう形成されていくのでしょうか。


精米会社が1cWt(袋)1145キロのモミを例えば6ドルとか8ドルで買うとします。


それが精米工場から出荷されるとき、商品(白米)は3~4倍の販売価格になるのです。


これが卸業者から小売業者に渡るとき、運賃などの実経費に加え、ざっと20%のマージンが乗り、小売店の売値がそれに再び20%程度のマージンを乗せた価格になる・・・


これが一般的な線のようです。



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