次に流通と消費をみてみましょう。
農家が収穫したコメは、いったん農家のビン(貯蔵塔)や倉庫業者の倉庫に入れられたあと、モミで必要な時期に精米工場へ搬入されます。
精米工場は2系統あり、1つは農家が出資し組合員になっている「コメ組合」の工場、他の1つは、精米会社の工場。
精米会社へは、売買契約をしている農家のコメが搬入されます。
コメ組合(精米工場)も精米会社も、アメリカでは精米から販売、輸出までを手掛ける、いわば総合商社です。
日本と違って、流通の要となっているのです。
双方あわせて、アメリカ国内には約40の精米業者があり、カリフォルニアと南部のコメ生産地域内に巨大な工場を集中立地して、国内生産の全量、モミ500万~700万トンを精米(組合系が約半分を処理)しています。
日本では全国津々浦々の約3万にのぼる米穀店が全量(同1100万~1200万トン)の半分を店頭精米しており、双方の流通事情は対照的です。
精米されたコメは、多くは白米、ほかに玄米、パーボイルド・ライス(蒸し米)、エンリッチド・ライス(強化米)として、家庭用、工業用に、あるいは外国向けに出荷されます。